広島/八本松 カリグラフィー教室 Ninograのブログ

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practice practice practice

Thomas Ingmireワークショップまであと数日となりました。

この度は受講者の半分が私の生徒さん!

初めて外国人のワークショップを受講する方も多く、とても緊張した様子。

今まで数々のワークショップを国内外で受講してきた私ですが、全部が身についている?全くノーっです。

反省点はそのワークショップで何かを学ぶ体制を作って臨むのと、なんとなく興味で予習をしなく臨むのは大違いだということ。

自分の無駄で落ち込んだ経験を生徒さんにはなるべくしてほしくないという思いから、今年に入って軽いスパルタ指導です。(笑)

my students are concentrating on the details of Versals

でも・・・受講する前からかなり上手な生徒さんもいて、あら?これはまずいかも・・・誰が先生?と私も必死で復習しています。
Traditional Versalsはまっすぐな気持ちにならないと書けません・・・。

受講者全員が一緒に楽しく勉強出来ますように~。

practice

私も色々な水彩紙にガッシュ、墨、水彩絵具で練習しています。

ついでにMartin Jackson、はい、Martinと奥さんのPatsyへの宛名ラベルを作ってみました。荷物送らなきゃ!

意外と文字の形、スペースなど勉強になる最高な名前だなあ~。

 

experiments -copperplate print-

~つづき

silkscreen to copperplate

シルクスクリーンの版を銅版にリフトグランド、ディープエッチングしたもの 

deep etching (blind stamping)

ディープエッチング後、紙に空押ししたもの 

adding aquatint and lift ground

筆で書いた部分をリフトグランド&アクアチントしたもの 

blind stamping on leather

革に空押ししたもの 

on leather 1

 革に刷ったもの。ディープエッチングなので、文字が浮き上がって面白い!

on leather 2

 赤い革に金のインクで

以前革にシルクスクリーンを試してみたけれど、やっぱりカリグラフィーの細い線を出すにはかなりの調整と素材の選択もありました。

銅版はどんな細い線も表現出来そうで嬉しけれど・・・文字は反転するので難しいです。
そして、圧を考えないとペッチャンコに・・・。

 シルクと銅版を使いこなせれば、そして直の手書きも加われば面白い作品が出来そうな予感。

 色々学んで作りたいものを作ってみる、それが出来たら最高です!

experiments -copperplate print-

銅版画・・・実はVancouver時代からひそかにずっと憧れていました。

カリグラフィーを始めてからART全般に興味を持ち始めたので、当時全く知識がありませんでした。

ARTの街、Granville Islandに寄ってはEmily Carr Institute of Art and Designの色々な夜間コースや工房ワークショップを受講してみたり、ART気分には浸っていましたが・・・。

銅版画に関しては展示を見るだけでも興奮していましたが、カリグラフィーも上達出来てなかったので学ぼうという機会には恵まれませんでした。

そして今頃・・・あくまでカリグラフィーのためですが、楽しんでみる機会に恵まれました。

昨日、お世話になっている銅版教室のYOUNG先生に今週偶然重なっているBIGな3つの銅版画展を紹介してもらい、行ってきました!

~広島市立大学 社会人工芸・版画技能講座修了作品展~
~日本現代版画展~ 
~永井一正「LIFE」展~

それぞれにものすごく感想があるのですが、会った人に語りたいと思います。
銅版画の奥深さ、ただただ圧巻な作品群を目にし、心から楽しめました。
世の中恐ろしい才能を持った方がたくさんいらっしゃいます、おなか一杯。

たくさん癒された中で一番嬉しかったことがあります。
グラフィック界の巨匠、永井一正さんのデザインと銅版画に関するお話が映像でながされていました。
コンピューターはデザイン業界でなくてはならないものだけど、あえて誰が書いても一緒の線より定規を使ってでもアナログで書く30センチの線は、それぞれの手の痕跡と個性が感じられ魅力的だと。デザインにも線の個性があったほうが良いと。今まではデザインの仕事ではロットリングを使って絵を描いていたけれど、様々な工程を経て、わざわざ一番手間をかけて書く銅版画の線は表現が豊かで自身の思いを表現出来ると。

線、それはカリグラファーが一番大事にしていること。

同じことを習って試してみても、アナログな手から生まれる線は人それぞれ違う、それがたまらなく奥深いし楽しいんですよね・・・。

手の先は何でも作りだせる・・・。脳がある様です。

線について穏やかに魅力的に語っている永井さんに魅了され、3往復見てしまいました。

会場で販売していた「つくることば いきることば」という本を購入しました。
美しい銅版画とシンプルな言葉に、私は生き方を改めて考えさせられています。

手書きで書く線、文字を銅版にも応用してみたい、そしてカリグラファーならではの言葉も操る作品を楽しんで作ってみたい。

銅版画、まだ4回しか行っていませんが、YOUNG先生の若さ&優しさからまずは色々な技法を試させてもらっています。

etching -first time-

3時間ですべての工程を体験させてもらったもの

adding aquatint

作った版にアクアチントを試したもの

長くなったのでまた次に~