YOUTH〜青春
昨年から週末のみ営業している古物(ふるもの)雑貨喫茶〜NINOLDに何度か足を運んでいただき、いつも熱く楽しいお話をさせていただいていたお客様がいます。
温故知新&アナログな生き方を尊重している私達夫婦にとって、古いモノ達の魅力、そして手書きで書くアルファベットの芸術=カリグラフィーに深く興味を持っていただいて、この上なく幸せで貴重な時間を過ごせました。
楽しい話の中、私のカリグラフィー作品”YOUTH”に詩の意味からシンプルなデザインにも込めた想いに強く共感していただき、新たな” YOUTH”をある木造校舎80周年記念のために描いてほしいと依頼されました。
今の時代、沢山の木造校舎が廃校になっていきます・・・。時代の流れ、国の制度から仕方のない事かもしれませんが、残すべき魅力的なモノがどんどん排除され、味気ない個性の欠片もない建物、モノも増えています。
戦前から立派に役目を果たしてきた木造校舎の80周年を記念して、このサミュエル・ウルマンの詩は何かの答えになってくれそうな予感です。
納品したころから、面白い出来事がたくさん起こっているようです。
YOUTH効果だと言われていましたが、私に作品を依頼してくださったお客様の熱意と誠実さが魔法をかけてくれたのだと思います。
多くのカリグラファーは同じだと思いますが、私はカリグラフィーの作品を作る時、単にアルファベットを手書きで描くだけでく、描く内容をとても吟味します。共感出来る言葉・詩に出会えないと何も作れません。それくらい作品を作るということは特別です。
この度はこの木造校舎を想いながら、関わっている皆さんの想いを感じながら、詩の意味を一つ一つ噛み締めながら丁寧に描かせていただきました。
このような作家冥利に尽きる体験をさせていただき、この上なく喜んでいただき、私は本当に幸せを感じました。
記念に旦那NINOさんと一緒にパチリと撮っていただきました!